CHANELのマトラッセとは?特徴・種類・年代・中古相場を解説
2026-08-08

CHANELのマトラッセとは、ダイヤ型のキルティング(マトラッセステッチ)とチェーンストラップを特徴とする、シャネルを代表するバッグシリーズです。1955年誕生の「2.55」を原型に、1980年代にカール・ラガーフェルドがココマークのターンロックを加えた現在の形が生まれました。
マトラッセとは
マトラッセ(Matelasse)は、フランス語で「キルティングされた」「詰め物をした」という意味の言葉です。シャネルでは、ダイヤ型のステッチを施したキルティングレザーのバッグを指す呼び名として定着しており、日本の中古市場では、ココマークのターンロックとチェーンストラップを備えたフラップバッグ(クラシックフラップ)全般が「マトラッセ」と呼ばれています。
原型は、ココ・シャネルが1955年2月に発表したショルダーバッグ「2.55」です。当時、女性用バッグはハンドバッグが主流でしたが、シャネルは両手が自由になるチェーンストラップを採用し、バッグの歴史を変えました。1980年代に入ると、デザイナーに就任したカール・ラガーフェルドが、ココマークのターンロックとレザーを編み込んだチェーンを採用した現在のクラシックフラップを発表し、これが今日「マトラッセ」として広く親しまれているモデルです。
マトラッセの特徴
- ダイヤ型キルティング: ふっくらとしたダイヤ型のステッチ。乗馬のジョッキーが着ていたキルティングジャケットに着想を得たといわれます。
- チェーンストラップ: レザーを編み込んだチェーン。肩掛け・斜め掛け・手持ちと使い方を変えられます。
- ココマークのターンロック: フラップ(かぶせ)中央のCCロゴの留め具。2.55の「マドモアゼルロック」と並ぶシャネルの象徴です。
- 豊富なサイズ・素材展開: ミニサイズから大型まで、ラムスキン・キャビアスキンを中心に多彩なバリエーションがあります。
種類とサイズ・中古相場の目安
中古市場でよく流通する代表的なサイズと、おおよその価格帯は次のとおりです。
| モデル | 横幅の目安 | 中古相場の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ミニマトラッセ | 約17〜20cm | 約30万〜80万円 | 小型サイズ。近年人気が上昇 |
| マトラッセ23 | 約23cm | 約30万〜90万円 | ヴィンテージに多いサイズ |
| マトラッセ25 | 約25cm | 約35万〜100万円 | 定番サイズ。流通量が最も多い |
| デカマトラッセ(マトラッセ30) | 約30cm | 約35万〜110万円 | 収納力があり近年再評価 |
※中古相場は2026年8月時点・NUIR VINTAGE編集部調べ。ヴィンテージ品を含む中古市場の一般的な価格帯の目安で、状態・製造年代・素材・付属品の有無により大きく変動します。
素材で変わる印象と価格
マトラッセの代表的な素材は2種類です。
- ラムスキン: 子羊革。しっとりと柔らかく上品な光沢がありますが、傷が付きやすい素材です。ヴィンテージのマトラッセの多くはラムスキンです。
- キャビアスキン: 牛革に細かい型押しを施した素材。傷や水に強く、日常使いに向きます。
同じサイズでも素材と状態によって価格は大きく変わります。詳しくは「ラムスキンとキャビアスキンの違い」で解説しています。
製造年代の見分け方
マトラッセの内側にはシリアルシールが貼られており、その桁数からおおよその製造年代が分かります。7桁は1986年頃〜2005年頃、8桁は2005年頃以降が目安です。2021年以降の製造分はシールに代わり金属プレートに移行しています。桁数ごとの詳しい年代対応は「CHANEL バッグの年式を見分ける方法」をご覧ください。
人気の理由と相場動向
マトラッセの中古相場は、長期的に上昇傾向が続いています。背景には次の要因があります。
- シャネルの新品定価が継続的に改定(値上げ)されており、新品と中古の価格差が広がっていること
- 現行品では手に入らないヴィンテージ特有のデザイン・仕様(ヴィンテージ金具の色味や刻印など)への需要が高まっていること
- 日本の中古市場は状態の良い個体が多いとされ、海外からの観光客・バイヤーの購入が増えていること
手に入れやすい時期・サイズを見極めるうえでも、相場の目安を知っておくことが大切です。
NUIR VINTAGEの実データ
NUIR VINTAGEのオンラインストアで販売中のCHANEL商品は475点、価格の中央値は448,200円です。このうちショルダーバッグ/トートバッグが400点と大半を占め(マトラッセの多くがここに含まれます)、価格帯では30万〜100万円に全体の65%(309点)が集中しています。マトラッセの購入予算は、この30万〜100万円のゾーンを目安にすると実態に近い水準です。
※2026-08-08時点・NUIR VINTAGE実データ。オンラインストア掲載中(在庫あり)のCHANEL商品475点を集計。価格は税込販売価格。店頭のみで販売中の在庫は含みません。
よくある質問
マトラッセと2.55の違いは何ですか?
「2.55」は1955年2月に発表されたオリジナルモデルで、長方形の金具「マドモアゼルロック」と、レザーを通さないオールチェーンのストラップが特徴です。一方、一般に「マトラッセ」と呼ばれるクラシックフラップバッグは、1980年代にカール・ラガーフェルドがココマークのターンロックと、レザーを編み込んだチェーンストラップを採用して生まれたモデルです。
ヴィンテージのマトラッセは何年代のものですか?
中古市場で「ヴィンテージシャネル」として流通するマトラッセは、1980年代から1990年代に製造された個体が中心です。内側のシリアルシールの桁数から、おおよその製造年代を判別できます。
中古マトラッセの価格相場はいくらですか?
2026年8月時点のNUIR VINTAGE編集部調べでは、中古・ヴィンテージのマトラッセはおおよそ30万円台から110万円程度が目安です。サイズ・素材・製造年代・状態・付属品の有無によって大きく変動します。
中古のマトラッセを買うとき、偽物の心配はありませんか?
真贋確認の体制が整った販売店を選ぶことが重要です。NUIR VINTAGEは、ブランド品オークションの運営と買取事業で培った鑑定実務に基づき、真贋確認を行った商品のみを販売しています。
東京で実物のヴィンテージマトラッセを見て買えるお店はありますか?
NUIR VINTAGEは東京・渋谷を中心に実店舗を展開しており、2026年8月1日には渋谷・道玄坂にCHANELを中心としたヴィンテージショップ「NUIR ART」がオープンしました。オンラインストアでも全国から購入できます。
マトラッセの保管方法で気をつけることはありますか?
直射日光と高温多湿を避け、購入時の保存袋に入れて保管してください。型崩れ防止に詰め物を入れ、チェーンは跡が付かないようバッグの外に出すか布で包むのがおすすめです。ラムスキンは特に傷が付きやすいため、長期保管時も定期的に状態を確認してください。
関連記事
- シャネル ラムスキンとキャビアスキンの違い
- CHANEL バッグの年式を見分ける方法とは?
- シャネルの原点『2.55』とは?
- シャネルの歴史
- ラガーフェルドの手によるシャネルバッグのコンプリートガイド
NUIR VINTAGEの在庫を見る
著者: NUIR VINTAGE編集部(株式会社ペンギントレード) / 最終更新日: 2026-08-08